リレーエッセイ

通所介護 和楽庵  真珠宗彦さん

私は真珠宗彦(またまむねひこ)です。

通所介護 和楽庵 真珠宗彦さん私は大分県にある平松学園 大分リハビリテーション専門学校で作業療法を学びました。
卒業後、北九州市にある医療法人共和会 小倉リハビリテーション病院へ就職し、回復期、生活期(障害者病棟、外来)を経験し、今年5月より同市内にある通所介護 和楽庵に勤務しております。作業療法士8年目です。

和楽庵は平成15年3月に設立された、民家改修型 通所介護施設です。小田舎の閑静な住宅街に位置し、田んぼ、畑、線路などのどかな風景が広がっています。近隣には幼稚園、小・中・高校があり、朝はたくさんの学生が通学しています。和楽庵の規模は地域密着型 通所介護で定員は18名、利用者様の多くは80歳~90歳代です。作業療法士は私1名です。

私は個別機能訓練指導員としてアプローチを行っています。作業療法と異なる部分は医師の診断書がないことです。ケアマネジャーの作成した居宅サービス計画書に基づいた計画を作成しご本人様、ご家族様に同意を得てアプローチを行っています。計画は居宅訪問での情報、COPM、AMPSを用いての評価から成り、アプローチはその方の“作業”です。日々の関わりの中で、表情が良くなったり、言葉数が増えたりと活力が湧いてくる姿、“○○しよう”“××したい”と新たなコトへと挑戦する姿、その他作業の拡がりが私の活力となっています。

私には臨床時、大切にしている言葉があります。
“いつもこころに太陽をThere is always sunshine in my heart.”
臨床4年目に作業療法って何なのだろうか?とOTクライシスに陥りました。
その時に真の作業療法を教えて下さる先輩、楽しい人生の送り方を教えて下さる先輩が作業療法の面白さ、奥深さに気付かせてくれました。
自分が悩む以上にクライエントが悩んでいる。自分が悩んでいる場合ではないと。臨床5年目にして作業療法を一から勉強(まずは作業療法とは何か?作業療法の歴史等)し始めました。
私は作業療法士。私には何ができるのか?何も持っていない自分にまず出来ること。クライエントの“深く暗く沈んだ人生の道”を“太陽のように明るく照らすこと” 今でも大切にしています。

今後も関わる方の全てが“幸せな人生だった”と言って最後が迎えられるようにこれからも頑張っていこうと思います。


多々良リハビリテーション病院  新城由美さん

みなさま、はじめまして。たたらリハビリテーション病院の新城由美と申します。
当院は療養・障害者病棟、緩和ケア病棟に加え新たに地域包括ケア病棟を開設し、10月より199床の在宅療養支援病院として病棟機能を変更し再出発します。地域の健康を支えるという理念のもと、地域に根ざした医療活動を積極的に行っています。OT科としても認知症ケアなどの分野で力を発揮できるように、切磋琢磨しながら地域活動に参加しています。

私はというと、OTになり10年目という節目を迎えております。
特に、認知症分野では世間だけでなく職員の知識の未熟さを感じ、まずは自分がと学び深めるようになってから約7年程経ちます。回復期病棟から療養病棟担当を経て、患者さんの死と向き合うこともたくさんありました。本当に患者さんの想いに寄り添った支援ができているだろうか…と悩むことが少なくありません。

そんな中、私事ですが改めて考えさせられる事件が起きました。
祖父の入院。入院中の祖父は環境の変化に適応できず「家に帰る」と暴れる毎日で、結局治療もそこそこに入院期間数日で退院することに。そんな祖父ですが、現在は家族の心配をよそに、我が家のいつもの場所で、いつものように(何事も無かったように)、満足気にお茶をすすっております。拍子抜けの展開でしたが、祖父にとって家族と過ごす我が家は絶対的な存在なのだと改めて感じました。
この一件を通して改めて思います。個々が大切にしている人や場所、「作業」を私も一緒になって大切にしたいと。

今後より地域に根差した医療を展開していくなかで、OTの活躍は期待され、結果(成果)を求められる時代になります。躓くこともあるでしょうが、クライエントの想いに寄り添うことが出来れば、自ずと結果(成果)はついてくると信じています。
「聞く」のではなく「聴く」姿勢を大切に、そして笑顔を忘れずに…
楽しみながら頑張ります!

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社会医療法人財団 池友会 福岡新水巻病院  石田真紀子さん 南厚希さん

 

福岡新水巻病院
当院は遠賀郡水巻町にある227床(ICU16床、NICU12床、GCU5床、一般194床)の急性期病院です。

各病棟の談話室は三号線に面し正面には鹿児島本線、東は皿倉山、西は遠賀川に臨んでいます。

当リハビリテーション科はPT29名、OT25名、ST7名、クラーク2名の総勢63名が所属しており整形外科班、脳神経外科班、内科班、外科班、小児班、訪問班で構成されています。平成27年10月よりがんリハも開始されました。

私達が作業療法士になりたての頃に比べこの地域でも高齢化が進んでいることを実感します。

当院は介護予防を目的に地域の方々に健康教室を開いています。
また、最近の試みとして認知症の患者様やそのご家族に対しての講習会やスタッフに対して認知症の勉強会を開催しています。

また、地域連携室を通して病棟班から訪問班や各介護保険サービス等へのスムーズな引継ぎを行い、患者様が再び地域へ戻って安全・安心な生活を送れるよう努めています。

私達は育児休暇を経て現在病棟と訪問リハビリでそれぞれ働いています。作業療法の仕事に復帰し、改めて作業療法の楽しさや素晴らしさを実感し作業療法士を続けて良かったと心から思います。

病棟リハビリでは普段と異なる生活を強いられ病と闘い、身体・精神的に辛い状況である患者様が作業療法を通し心や身体が元気になっていく姿を見るととても励みになります。そして訪問リハビリでは退院後も元気な生活を継続し有意義な生活を送って頂くためにご本人だけでなくご家族様やその家族を支援する方々と連携をとり皆で一緒に頑張っていく事に喜びを感じます。

家庭と仕事の両立は大変ですがその反面育児を通して学ぶことも多く、その立場を活かし今後より広い視野で患者様・ご家族様側に立った作業療法を展開していけたらと思います。

また、今後同じように子育てをしながら頑張っているお母さんセラピスト達が働きやすい環境作りにも努めていきたいと考えています。

 

社会医療法人財団 池友会 香椎丘リハビリテーション病院 清水慎吾さん

 

香椎丘リハビリテーション病院
みなさま、はじめまして。香椎丘リハビリテーション病院の清水慎吾です。

出身は長崎県の五島列島です。玄界灘の魚も美味しいですが、五島の魚も美味しいですよ。最近、居酒屋に行くとメニューの中に「五島直送」と書かれていることが増えたなと思い、嬉しく感じています。五島は福岡空港から飛行機で約40分、博多港から夜行フェリーで約480分し行けますので、是非遊びに行ってはいかがでしょうか。

さて、私はOTになり、10年が過ぎました。
OTとして働き始めた頃は急性期で勤務し、その後は回復期で勤務しております。
現在勤務している病院は福岡市東区に位置し、自然豊かな三日月山の麓にあり、回復期リハビリテーション病棟120床を有している病院です。
自然が豊かすぎて、冬には狸や猪がたまに出没し、一昨年は猿も出没したことがありました。当院には個性が豊か過ぎる作業療法士32名在籍しており、和気あいあいと働いております。
4月からは診療報酬改定に伴い、ますますリハビリテーションの「結果」が求められる時代になっていくなぁと感じております。

さて、医療の中での作業療法士にとっての「結果」とは?そもそも対象者にとっての「結果」とは?と考える日々です。
現在、当院ではリハビリテーション科で専門チームを発足し、OTでは嚥下チーム、栄養チーム、排泄チーム、自動車運転チームに抱わり、対象者によりよい支援を提供しようと取り組んでいます。
私は対象者の自動車運転支援に関わっています。当院には比較的年齢の若い対象者も入院していますので、退院した後の自動車運転の希望する声は少なくありません。一昨年から、近隣の自動車学校と連携し、実車教習を行っていますが、課題は山積みでOTとしてできることは何かと模索しております。
日々、悩むことが多い臨床ですがやりがいも感じています。
「働くからこそ休まれる」私の好きな歌詞のフレーズです。

みなさま、疲れた時には是非五島へ。