会長挨拶

新年度にあたって

公益社団法人 福岡県作業療法協会
代表理事 竹中 祐二
麻生リハビリテーション大学校

時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

日頃より、福岡県作業療法協会の事業運営に、厚いご支援、ご協力を頂きまして、大変ありがとうございます。心より感謝申し上げます。

当協会は昭和57年4月に設立され、来年度は40周年を迎えます。現在は公益に資する事業を中心に、福岡県民の皆さまの医療・介護・福祉に係る様々な事業を展開しています。今年度は3,183人の会員で活動をスタートいたします。

さて、昨年から続くCovid-19 の世界的流行により、わが国でも国民に対して様々な生活の制約が求められ、市民生活や就業上の新たな適応を進めてきました。当協会事業においても昨年度は感染拡大に伴って、多くの事業に影響が出ました。その対策として、年初よりリモートワーク導入のために部署横断的な対策会議を立上げ、7月に十分なWeb環境を整えました。その後、下半期に向けた補正予算を組み、県協会主催の研修会について無償化にするなど予算案、事業計画の見直しを行いました。試行錯誤しながらリモートワークを進め、下半期は会議、研修ともスムースにWeb上で開催できるようになりました。今後Covid-19 がある程度の収束を迎えたとしても、現在の就業形態や生活様式の一部は定着していくものと考えられます。例えば、会議等はオンラインを主とするなど予算の効果的な活用ができるように事業計画に組み込んでいきます。

今年度の重点課題は、昨年度に引き続き2025年のシステム構築を目指している地域ケアシステムの基盤となる人材を質・量ともに確保することです。既に、市町村事業への専門職派遣には多くの会員の皆さまにご協力をいただいています。出向いただいている皆さまには感謝を申し上げると共に、今後ともご協力をお願いいたします。これからは作業療法の更なる質の向上を目指し、保健福祉部で示されたキャリアパスに沿って体系的に関連研修を受講いただけるようお願いします。また、教育部では今年度は県下14の養成校で組織された福岡県養成教育協議会との協業で養成教育、新人教育と生涯教育をつなぐ取り組みを始めています。作業療法の質を高めるにあたり、臨床実習指導、認知症、MTDLP、精神科、特別支援教育、就労支援、福祉用具と人材育成を進める必要のある領域は多岐にわたります。そのためにも養成教育と生涯教育の良い循環を作っていきたいと思います。

2025年に向けて作業療法へのニーズは益々高まり、作業療法士の果たす役割は拡大しています。当協会としては、これらの期待に応えるべく、様々な取組を行います。具体的な研修や協会事業につきましては、広報誌、ホームページ、SNS等をご覧いただき、ご活用いただけたら幸いです。作業療法士がやりがいを持ってそれぞれの役割を全うできるよう、支援していきたいと思います。当協会は作業療法士の皆さま、関連職の皆さまと共に、県民の安心・安全な暮らしと健康に寄与するため、より一層充実した事業を展開していきます。

令和3年4月1日

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